描かれているものをヒントに登場人物を探る!-宗教画の見方-

こんにちは!Chihiroです╰(*´︶`*)╯

 

みなさん、宗教画や神話画、見たことありますか?

聖書や神話を題材にした絵画のことですが、

 

そんなの難しい!見ても分からない!退屈!

 

と思っている方もいると思います。

でも、ちょっとした知識があれば結構楽しめるのではないかな、とわたしは思います。

 

ということで今回は、宗教画の決まりごとについてお話しようと思います!

 

下の絵はキリスト教新約聖書に書かれている『受胎告知』の場面です。

 

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大天使ガブリエルが聖母マリアにイエスを身ごもったことを知らせるエピソードです。

 

右側の赤い服に青い衣をまとった女性が聖母マリアです。

宗教画では赤は慈愛、青は純潔を意味します。

 

左側に羽を持った女性的な優しい表情の天使がいます。白い百合の花を持っていますが、大天使ガブリエルです。白い百合の花も純潔を意味します。

 

キリスト教では、大天使ガブリエルは神の意向を人々に伝えるメッセンジャー的役割を担っています。

 

赤い服に青い衣の女性がいたらマリア、白い百合の花を持っている天使はガブリエル、と思ってください。

 

このように、宗教画では人物の着ているものや持っているものなどでその人を誰か特定することができます。

 

受胎告知の場面はたくさんの画家が描いているので、見比べてみるのも面白いと思います。

 

ちなみに解説した絵画はフィリッポ・リッピというイタリア人画僧の受胎告知です。

 

彼は幼い頃に両親を亡くし修道士となりますが、50歳頃に30歳年下の女性修道士と駆け落ちしてしまいます。そんな破天荒な画家の生涯を知るのも、絵画鑑賞の楽しみ方の1つだと思います!

 

 

ぜひ絵画鑑賞の参考にして頂ければ嬉しいです!╰(*´︶`*)╯

 

それではまた☆